簡単なまとめ
この動画では、東北大学の滝康之教授の著書「脳が目覚めるたった一つの習慣」を基に、脳を活性化させ、仕事や勉強の効率を上げ、ストレスに強い心身を作るための習慣を紹介しています。
- 脳の欲求(幸せになりたいという欲求)を無視しない
- 幸せな人が成果を出す
- やる気は扁桃体が決める
- 自分が感じる幸せが大事
- 頑張りすぎてはいけない
- 好奇心を持つ
- 嫌なことの中に好奇心を見出す
- ちゃんと寝る
はじめに
東北大学の滝康之教授の著書「脳が目覚めるたった一つの習慣」を紹介。この本は、脳を活性化させる方法を教えてくれるもので、仕事や勉強が捗らない、モチベーションが上がらないといった悩みを解決します。脳の特性を知らずに根性で頑張ろうとすることが原因で、やる気や集中力は持続しません。脳の特性に逆らわない方法を身につければ、時間を効率的に使い、仕事で成果を出し、ストレスに強い心身を作ることができます。脳に悪い習慣を改善し、良い習慣を実行することが重要です。
脳の欲求を無視しない
脳は幸せになりたいという本能的な欲求を持っており、心地いいものや好きなものに囲まれて安心安全に暮らしたいと考えています。しかし、忙しい現代人はこの欲求を無視しがちで、脳が停滞した状態になってしまいます。幸せを感じていない人の脳は眠ったようにボーッとしてしまいます。逆に、幸せになるために必要なことを行っていると脳に感じさせることができれば、脳は活性化し、眠っていた潜在能力を使えるようになります。自分にとって心地いいことや楽しいことを積極的に行うことが重要です。
幸せな人が成果を出す
幸せだと感じることを積極的に行うと脳が活性化します。ある研究では、社員の身体にウェアラブルセンサーを装着し、身体の運動量を測ってデータを集め、アンケート調査と合わせて分析した結果、幸福な人ほど仕事のパフォーマンスが高く、創造性も高いことがわかりました。幸福を感じている人は結婚の成功率も高く、健康で寿命が長いという報告もあります。幸せを感じている人ほど行動量が増え、その行動の結果が成果に結びついているのです。脳には自分が好ましいと感じたことしか真剣に考えようとしない特性があるため、心地いいと思えないことに関してはやる気や集中力を発揮することができません。
やる気は扁桃体(へんとうたい)が決める
脳が目覚める仕組みを理解する上で重要なキーワードは、扁桃体とドーパミンです。扁桃体は、五感から入ってくる情報を最初に仕分けし、好き嫌いのタグを付けます。嫌いというタグが付いたものについては、脳はそのことについて考えるのを拒否し、脳のスイッチはオンになりません。逆に、好きとタグ付けしたものについては、脳のスイッチがオンになり、そのことについて積極的に考え始めます。扁桃体が好きというタグを付けたとき、脳から出る神経伝達物質がドーパミンで、これにより人は快感や幸福感を感じます。ドーパミンは、好きというタグ付けされたものが手に入った時ではなく、手に入りそうだと感じた時に出るため、好きなものを手に入れようとした時にこそ脳のスイッチがオンになり、やる気と集中力が発揮されます。脳を活性化するには、受け身ではなく自分から幸せを掴みにいくという姿勢が必要です。
自分が感じる幸せが大事
自分を幸せにしてくれるものを得るために積極的に動くということが、脳に快感をもたらし、やる気や集中力がアップします。脳が欲しているのは、他の誰でもなく自分が感じる幸せです。自分が何を幸せだと感じるかが重要です。人は実際に自分を幸せにしてくれるものよりも、幸せにしてくれるはずだと思い込んでいるものに注目しがちです。例えば、お金持ちになれば幸せになれるはずだと思い込んでいる人は多いですが、宝くじに当たって急に大金を手にした結果、人間関係が崩れて友人を失ったり、家族がバラバラになって結局不幸になってしまった事例がいくつもあります。お金を稼ぐこと自体が幸せだと感じている人以外は、必要以上に働いてたくさん稼いでも幸せは感じられません。脳のスイッチをオンにしたければ、自分を幸せにしてくれるものを知ることが重要です。
頑張りすぎてはいけない
脳の健康と幸せな人生を手に入れるのに重要なのが、頑張りすぎないことです。脳が活性化するのは、自分を幸せにしてくれるものを得るために積極的に行動を起こすときです。逆に、嫌々何かをやろうとしているときには、脳のスイッチはオンになりません。扁桃体が嫌いってタグ付けしたことに関しては、やろうとしてもドーパミンが分泌されないので、やる気も集中力も発揮されず、頭がぼーっとした状態になります。また、やりたくないのに嫌々やるというストレスが長時間続くと、コルチゾールというストレスホルモンが出て、記憶を司っている脳の海馬が萎縮してしまいます。海馬は記憶を管理している重要な部分なので、ここが縮んで小さくなってしまうと、ゆくゆくは認知症などの障害にもつながってしまいます。嫌なことを無理やり頑張りすぎてはいけません。幸せになることと脳が健康になることはイコールです。脳を活性化させるということは、脳の健康を保つことにもなり、それは心と体の健康や幸せな毎日を送るということでもあります。
好奇心を持つ
脳を目覚めさせる具体的な方法の一つが、好奇心を持つことです。好奇心は脳にとってご馳走です。まだ見たことがないものや未知の世界は、脳にとって今まで以上に自分をよりよく生かしてくれるものが潜んでいるかもしれないからです。人間は進化の過程で過酷な自然環境を生き延びるために、快適で安全な環境や食べても害のないものは常に探し求めてきました。好奇心によって自分がよりよく生きるためのものを探し続けてきたのです。そういったものを見つけると快楽物質であるドーパミンが放出され、脳は気持ちよさを感じて幸せになります。脳は常々もっと自分を幸せにしてくれるものを探しにいきたいと考えています。好奇心を持って生きることこそ、脳を喜ばせ脳の力を目覚めさせる鍵です。美味しいものを食べに行こうとするときや、魅力的な異性を追いかけているときなど、積極的に自分の楽しみを追い求めようとしているとき、あっという間に時間が過ぎていくのは、脳からドーパミンが出て元気がみなぎりとてつもない集中力を発揮しているからです。
嫌なことの中に好奇心を見出す
日々の仕事や生活は当然ながら楽しいことばかりではありません。興味が持てない仕事や単調な作業、嫌いな相手とのやり取りなど、避けたいことの方が多いのが普通です。しかし、こういう嫌いな物事の中にも好奇心を見いだすことが出来れば、脳が目覚めて脳のスイッチをオンにすることもできます。クレジットカード会社のコールセンターの業務では、支払いが遅れている人に対して早く払ってくださいという督促の電話をかけるわけですが、利用者からは毎日のように暴言を吐かれるため離職率がとても高い大変な職場です。そんな現場でもストレスを感じつつ楽しく働いているという人がいました。その人は自分だけの悪口図鑑がつくりたくて、利用者の悪口をコレクションしていたのです。ひどい悪口を言われる度にストレスが溜まるどころか、新たなコレクションが増えたことが嬉しくて仕方なかったそうです。そうやって楽しんで仕事をしていた結果、その人は社内でも一番の処理数を誇るエースになっていました。嫌いなことの中にも好奇心を見いだすことで、脳が活性化され成果も出せるということです。
ちゃんと寝る
脳を活性化させるために何より大切なのが、ちゃんと寝るということです。著者が東北大学で行っている加齢研究では、MRIなど最新の機械を用いて脳の画像などの膨大なデータを集めて研究しているわけですが、その中で脳や体の健康にとって重要なことがたくさん分かってきています。その中の一つが睡眠が脳に与える影響です。結論から言うと、睡眠時間が短いと脳は小さくなります。研究結果によると、8から9時間寝ている子どもたちは、6時間しか寝ていない子どもに比べて脳の中でも記憶を管理している海馬が大きいことがわかりました。言い換えると、睡眠時間が短い子供は十分寝ている子どもより海馬が小さいということです。そしてこれは大人も同じで、睡眠不足やストレスにより海馬が小さくなってしまうという報告があります。特に気をつけたいのは、本人が眠い眠くないに関わらず、どんな人であろうと睡眠時間をある程度確保しなければ脳が小さくなってしまうということです。成功者には睡眠時間を大切にしている人も多く、マイクロソフト社のビル・ゲイツも睡眠について何かクリエイティブなことをしたければ7時間では足りないと言っているし、アマゾン創業者のジェフ・ベゾスも8時間の睡眠時間は必要だと言っています。脳をちゃんと働かせたければ、無理せずちゃんと8時間くらい寝た方がいいということです。
まとめ
脳の欲求を無視しない、幸せな人が成果を出す、やる気は扁桃体が決める、自分が感じる幸せが大事、頑張りすぎてはいけない、好奇心を持つ、嫌なことの中に好奇心を見いだす、ちゃんと寝る。嫌なことでも続けないといけないのであれば、その中に何か自分なりの楽しみを見つけることが重要です。嫌いなことを無理して頑張らなくていいんだと思えて、ちょっと気が楽になった気がします。いまだに何でも気合いが足りない根性が足りないだの言われることもあるが、脳の仕組み的に無理なものは無理と理解しておくのも大切です。できれば自分がしっかり好奇心を持てる分野で好きなことを好きなだけ頑張れるのが理想です。今日からできるだけ8時間は寝るようにします。これ以上脳が小さくなったら困りますし。

