簡単なまとめ
この動画は、不登校やいじめの問題への対応の難しさ、算数における学習課題の認知のずれ、生徒指導の充実と学力向上の関係性について解説しています。那覇市内の小中学校における不登校の現状や要因、いじめの認知件数の推移、教育相談の現状などを分析し、具体的な対策として、新規の不登校を出さないための取り組み、関係機関との連携、ICTを活用した学習保障、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの活用などを提案しています。
- 不登校やいじめの問題への対応の難しさ
- 算数における学習課題の認知のずれ
- 生徒指導の充実と学力向上の関係性
はじめに
この動画は、第2回中堅共有支出能力向上研修会として、生徒指導の現状について説明します。特に、不登校やいじめの問題への対応が難しい理由として、教師、児童、生徒、保護者の間で課題の認知にずれがあることを指摘し、その詳細について解説します。
課題認知のずれ
不登校のきっかけ要因に関するデータを示し、教師、児童、生徒、保護者の認識の違いを比較します。いじめ被害、教師への反抗、教職員からの失席、体調不良、生活リズムの不調などについて、教師側の認識が低い傾向にあることを指摘します。この認識のずれが、いじめの重大事態を招いたり、見逃しにつながる可能性があることを示唆しています。一方、学業不振や宿題の提出など、目に見えやすい要因については、認知が一致しやすいことを説明します。
算数における課題
教育事務所算数数学担当者連絡協議会で示された資料を基に、算数の授業改善の視点から、分数や少数の概念的な理解が不十分であることを指摘します。さらに、算数の学習の前提として、言葉の理解に課題がある可能性を示唆し、「等しい」という言葉の理解が分数の意味理解にとって重要であることを説明します。大人が子供たちの課題を正確に把握できていない可能性に言及し、大人側の課題認知と子供の課題認知にずれがあることを指摘します。
生徒指導と学力向上の関係
生徒指導の充実と学力向上の関係を樹木に例え、見える部分(具体的な実践や取り組み)と見えない部分(児童・生徒観、授業観、指導観といった理念や価値観)に整理します。教育の成果を確かなものにするためには、具体的な取り組みだけでなく、それを支える理念や価値観が不可欠であることを強調します。育成を支える4つのポイントについても触れ、生徒指導の重要性を訴えます。
不登校の現状
那覇市内の小中学校における不登校児童数の推移を示し、全国的な増加傾向にあることを説明します。小学校では4年生を境に急激な増加が見られ、中学校では中学2年生で大幅に増加していることを指摘します。不登校の要因として、学業不振、友人関係、生活リズムの不調、学校生活への不安などを挙げ、スクールカウンセラーなどによる支援と学習面でのサポートが必要であることを強調します。
不登校対策
新規の不登校を生み出さないために、児童会や生徒会の充実、学習の転換、生徒指導の4つのポイントを生かした授業実践など、魅力ある学校作りの取り組みを促します。また、不登校への対応として、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、陽対など保護者を含めた支援体制の充実、家庭訪問、ICTやフリースクールなどとの連携を提案します。
いじめの現状
那覇市内の小中学校におけるいじめの認知件数の推移を示し、小学校に比べて中学校での認知件数、認知率が少ない傾向にあることを説明します。中学校においては、SNSやLINEなど見えにくい形でのいじめがある可能性を指摘し、教育相談でいじめが考えられる場合には学校と連携し対応していく必要性を強調します。
関係機関との連携
不登校児童生徒が相談や指導を受けられるよう、学校内外の関係機関につなげることを徹底するよう促します。令和7年度には90%を目標とし、関係機関につながっていない児童生徒の把握や定期的な連絡、家庭訪問の実施を求めます。沖縄県子供若者支援関連マップを参考に、県内の関係機関との連携を強化するよう提案します。
ICTを活用した学習保障
不登校児童生徒の学習機会の保証を確実に行うよう促します。ICTを活用し、学習課題の提供やオンラインでの授業参加を行うことで、登校復帰につなげたり、評価に反映させることができることを説明します。経済産業省からのICTを用いた在宅学習における出席、学習評価のガイドラインや文部科学省からの心プランの活用を推奨します。
教育相談の現状
令和6年度のスクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカーの相談項目について説明します。スクールカウンセラーでは、小学校では家庭環境と心身の健康、友人関係の相談が多く、中学校では家庭環境、心身の健康に加え、いじめを除く友人関係や学業、進路の悩みが多いことを指摘します。スクールソーシャルワーカーでは、家庭の問題が多く、次に発達障害との問題、不登校となっていることを説明します。
まとめ
生徒指導の充実と学力向上の関係のイメージを再度示し、子供たちの行動や言動など見える部分だけでなく、見えない背景にあたる部分も見ようとしていく姿勢が大切であることを強調します。ミドルリーダーである先生方に対し、生徒指導と学力向上の充実に引き続き理解を求めるメッセージで締めくくります。

