簡単なまとめ
この動画では、快便の秘訣の2つ目の要素として、直腸と肛門の動き、特に関わる筋肉(恥骨直腸筋と外肛門括約筋)の重要性について解説しています。これらの筋肉が適切に機能することで、直腸肛門角が調整され、排便がスムーズに行われます。また、排便時の直腸と肛門の動きをデフェコグラフィーという検査で可視化する方法や、年齢や便秘の有無による排便時間の違いについても触れています。
- 快便には直腸と肛門の動きが重要であり、恥骨直腸筋と外肛門括約筋が関与する。
- 直腸肛門角が排便のしやすさに影響する。
- デフェコグラフィーで排便時の直腸と肛門の動きを可視化できる。
- 便秘がある人は排便に時間がかかる傾向がある。
はじめに
この動画は、快便の秘訣の第2弾として、直腸と肛門の動きに焦点を当てています。前回の動画では、便の水分量、繊維質、大腸の動きの重要性について解説しました。今回は、排便に不可欠な直腸と肛門の動き、そしてそれに関わる筋肉について詳しく説明します。
直腸と肛門の動きと筋肉
快便のためには、直腸と肛門の動きが非常に重要です。この動きに関わる主な筋肉は、恥骨直腸筋と外肛門括約筋の2つです。これらの筋肉が適切に機能することで、直腸肛門角が形成され、排便がスムーズに行われます。直腸肛門角は、便が体外へ排出される際の角度を指し、この角度が適切であることが重要です。
肛門の解剖と直腸肛門角
肛門の解剖学的構造として、外肛門括約筋と恥骨直腸筋が存在します。これらの筋肉が収縮したり緩んだりすることで、直腸肛門角が変化します。この角度が、排便のしやすさを大きく左右します。直腸と肛門の角度が鋭角であるほど排便は困難になり、鈍角であるほど排便が容易になります。
排便時の直腸と肛門の動き
通常時、外肛門括約筋と恥骨直腸筋は収縮しており、直腸と肛門の角度は鋭角になっています。便意を感じると、これらの筋肉が緩み、直腸と肛門の角度が鈍角になります。これにより、直腸と肛門が一直線になり、排便が容易になります。しかし、便意があるにもかかわらずこれらの筋肉が緊張したままだと、排便が困難になります。
デフェコグラフィー
デフェコグラフィーは、排便の状態を観察するための検査方法です。造影剤を直腸に注入し、排便時の直腸と肛門の動きをX線で撮影します。安静時には直腸と肛門の角度は鋭角ですが、排便時にはこれらの器官が直線化し、排便しやすい状態になる様子が確認できます。
内肛門括約筋の役割
直腸に便が降りてくると、内肛門括約筋が緩みます。便がない状態を100とすると、便が来ると50まで緩むイメージです。柔らかい便であれば、わずかな腹圧で排便できます。排便後、内肛門括約筋は再び収縮します。
便の硬さと排便
直腸に到達した便が硬すぎると、肛門が十分に開いても排便が困難になります。逆に、便が緩すぎると、我慢するのが難しくなります。適切な柔らかさの便が、スムーズな排便には不可欠です。
排便時間に関する統計
渡邉医院では、患者の直腸に温水を注入し、排便にかかる時間を測定しています。年齢による排便時間の差は認められませんでしたが、便秘のある人は排便に時間がかかる傾向がありました。これは、直腸内の内容物を排出するのが困難であるか、排便を我慢する習慣があるためと考えられます。
年齢と便秘の関係
男性の場合、年齢が上がるにつれて便秘になる人が増える傾向があります。女性の場合は、20代、30代で便秘のピークがあり、その後、年齢とともに再び便秘になる人が増えるという二峰性の傾向が見られます。
結論
便秘の解消は時間がかかる場合がありますが、焦らずに、規則正しい排便習慣を身につけることが重要です。

