簡単なまとめ
この動画では、難聴に伴う耳鳴りに対する補聴器の有効性について解説しています。補聴器が耳鳴りを軽減・解消するメカニズム、日本における補聴器治療の普及が進まない理由、そして実際の治療例を通じて、補聴器が耳鳴り治療において重要な選択肢であることを説明しています。
- 難聴による耳鳴りは、脳が音の不足を補おうとする反応であり、補聴器はその不足を補い、耳鳴りを軽減・解消します。
- 日本では補聴器の公的補助が少なく、高価であるため、普及が進んでいませんが、認知症予防の観点からも普及が期待されています。
- 実際の治療例では、補聴器を使用することで耳鳴りが劇的に改善し、患者のQOLが向上しています。
耳鳴りで補聴器が必要な人とは
難聴があり、補聴器が必要な人は、聴力検査で真ん中の3つの周波数(500Hz、1000Hz、2000Hz)の平均聴力が40dB以上の場合です。40dBは一つの目安であり、高音域の聴力が著しく低下している場合も補聴器の適用となります。難聴に伴う耳鳴りには、補聴器が非常に有効です。
耳鳴りとは何か?
耳鳴りは、脳に入ってくる音が少ない時に、脳がそれを補正しようとして作り出す音です。音が少なすぎる場合、脳は耳鳴りという形で音量を底上げします。耳鳴りは単純な音量補正だけでなく、意識しすぎることによって悪化する側面もあります。
補聴器をするとどうなるか
補聴器を使用すると、耳鳴りは直ちに隠され、聞こえなくなることが多いです。また、長時間補聴器を使用した後に外すと、しばらくの間、耳鳴りが小さくなる効果があります。
日本で補聴器治療が拡がらない訳
日本では、補聴器治療の普及率が外国に比べて低いのが現状です。その理由として、補聴器購入に対する公的補助が少ないことが挙げられます。経済的な負担が大きいため、多くの人が購入をためらいます。しかし、近年では認知症予防の観点からも補聴器の普及が重要視され、普及の機運が高まっています。補聴器をためらう理由としては、値段が高い、見た目が気になる、まだ聞こえていると思う、音がうるさいなどが挙げられます。
難聴者の脳における耳鳴りの存在意味
難聴における耳鳴りは、脳からの警告であり、中等度以上の難聴では脳の悲鳴とも言えます。軽度難聴の場合は、不足している音を補うために小さめの耳鳴りが発生し、中等度以上の難聴では、より大きな耳鳴りが発生します。補聴器を使用することで、若い時に聞こえていた高音の輝きを取り戻し、脳が求めている音を提供することで耳鳴りが軽減されます。
合理的な補聴器治療をもっと積極的に利用してほしい
補聴器は、耳鳴りに対して非常に合理的な治療法です。医師は、補聴器の有効性を患者に理解してもらう必要があります。日本では補聴器に対するネガティブなイメージがありますが、適切な患者には積極的に補聴器を勧めるべきです。
実際に補聴器で耳鳴りが改善した治療例
70代男性の症例では、2ヶ月前から悪化した耳鳴りに対して、まずマスカーを使用しましたが、一時的な効果しか得られませんでした。その後、補聴器を試したところ、すぐに耳鳴りが消え、耳鳴りの辛さを示す指標が大幅に減少しました。補聴器の使用により、患者のQOLが著しく向上しました。
実はもっと多い!補聴器治療で解決する耳鳴患者さん
補聴器を選ぶことで、耳鳴りが簡単に解決する人は多くいます。難聴の程度に応じて補聴器の適用範囲は広く、多くの耳鳴り患者にとって補聴器が基本的な治療法となるべきです。経済的な理由でマスカーを選ぶ人もいますが、補聴器が最適な選択肢となる場合は多いです。

