第13回 文化人類学(7/16)

Atsuki Inoue www.youtube.com

簡単なまとめ

この動画は、文化人類学の視点から経済と文化の関係について解説しています。経済を捉える複数の視点として、主流派経済学の前提となる「ホモ・エコノミクス」の概念と、それに対する「社会に埋め込まれた経済」という考え方を紹介。カール・ポランニー、ブラニスロフ・マリノフスキー、ポール・ボハナン、マルセル・モースといった文化人類学者の研究を基に、贈与と交換のシステム、市場経済社会の成立、そして贈与の義務について詳しく説明しています。

  • ホモ・エコノミクスと社会に埋め込まれた経済の対比
  • 贈与と交換の文化人類学的研究
  • 市場経済社会の成立と贈与の義務

ミニレポートと期末レポートの解説

今回のミニレポートの課題は2つあります。1つ目は、人間が経済的合理性に基づいて行動するという人間観である「ホモ・エコノミクス」という考え方を知っているかどうかを答えること。2つ目は、最近の贈与に関する具体的なエピソードを挙げることです。例えば、ペットにご飯をあげたらお手を返してくれた、友達が欲しがっていたものをあげたらお返しをくれた、といった個人的な体験を共有することが求められています。

期末レポートについて、テーマは自分にとっての異文化を明確にし、それに関する疑問文を提示し、自分なりの回答を3000字程度で記述すること。個人的なエピソードを必ず含めること。提出期間は7月17日から7月25日までで、Wordファイルをメール添付で提出すること。リンク共有ではなく、必ずファイルを添付すること。提出後、自動返信メールが届く設定になっているが、数日経っても返信がない場合は問い合わせ先に連絡すること。レポートでは、自分で設定した問いに対して自分で応答することが重要です。

問の設定と応答

期末レポートで重要なのは、問の設定とそれに対する応答です。問の設定では、言葉になる以前の瞬間的な気づきや違和感を起点とし、具体的な疑問文の形を与えます。例えば、「なぜこんなに暑いのか」といった素朴な問いから、「なぜ〇〇にも関わらず〇〇なのか」といった複合的な問いへと発展させます。

問への応答では、身近な事例や他者の意見を集め、それらの妥当性を検証します。他者の意見の不足している点を自分の言葉で補い、多角的な視点から問いに答えることが求められます。テストのように正解を求めるのではなく、多角的な視点から考察を深めることが重要です。

前回の振り返り

前回の講義では、人の移動と文化の違いについて扱いました。文化人類学の視点から観光を見る際に、「ホストとゲスト」という概念が重要になります。ホストは地元の住民、ゲストは観光客とされますが、文化人類学では異なる他者同士の接触場面が重要な研究テーマとなります。観光は、その接触場面が観察しやすい領域の一つです。

観光客にとって観光は一時的な非日常を味わい、日常に帰還するものとされますが、ロングステイや移住など、既存の観光の枠組みでは理解できない事例も存在します。文化人類学者は異文化に赴き、現地の人々と生活を共にすることで、自文化との違いを認識し、新たな視点を得ます。近年注目されている移動の現象として、電園回帰があります。

質問・感想の紹介

受講生からの質問や感想を紹介。地域おこし協力隊プログラムに参加した経験から、異文化接触や価値観のすり合わせについて学んだという意見がありました。地域おこし協力隊は、最長3年間、臨時職員として自治体に雇用され、地域の活性化に取り組む制度です。

観光におけるオーセンティシティ(本物性)の追求と、ホスト側が創出する疑似文化の関係についての質問がありました。観光客の期待に応えるために、地元文化が外部の視点に合わせて改変されることがありますが、ホスト側が過剰に合わせることで問題が生じる可能性もあります。観光開発によって文化が変容することは避けられないものの、地元の人々がどこまで外部の期待に沿うかを明確にすることが重要です。

経済と文化

今回の講義の本題である経済について、社会に埋め込まれた経済という考え方を紹介します。現代社会では、経済は貨幣を介した商品のやり取りや生産・消費関係として理解されていますが、これは主流派経済学や形式主義的な文化人類学の立場です。この立場では、人間は経済的合理性に基づいて行動すると考えられています(ホモ・エコノミクス)。

一方、社会に埋め込まれた経済という考え方では、経済は他の社会制度から切り離された領域として存在するのではなく、社会制度の中に組み込まれて作動していると考えます。財のやり取りにおいて、経済合理性よりも社会関係が優先される場合があるということです。19世紀のイギリスで市場社会が出現し、経済が社会から離脱したとされます。

カール・ポランニーの経済活動

カール・ポランニーによれば、人間の経済活動には3つの形態があります。1つ目は互酬(贈与)、2つ目は再分配(税金)、3つ目は市場交換(貨幣を介した買い物)です。特に互酬は、貨幣ではなく事物と共に感情や恩義が循環するもので、人間集団の関係性を維持するための基本的な制度とされます。

ポランニーは、それまで商品ではなかった労働、土地、貨幣が商品化されることによって、現在の市場経済社会が成立したと指摘しました。市場経済社会では、経済領域が社会から分離し、経済的な原理が社会を規定するようになります。

贈与と交換

文化人類学者のブラニスロフ・マリノフスキーは、パプアニューギニアのトロブリアンド諸島でクラという複雑な交換制度を発見しました。クラでは、スーラバ(赤い貝の首飾り)とムア割り(白い貝の腕輪)が島から島へと右回りと左回りに交換されます。これらの品物は贈与と返礼の形で取引され、交換ごとに価値が高まります。

ポール・ボハナンは、ナイジェリアのティブの人々の社会で、生活必需品、贅沢品、異信などの財が異なる領域で循環していることを指摘しました。西洋からの貨幣経済の導入によって、これらの異なる領域が破壊され、絶対不可侵とされていたものまでがお金で交換されるようになったと述べています。

マルセル・モースの贈与論

マルセル・モースは、贈与には送る、受け取る、お返しをするという3つの義務があると指摘しました。これらの義務を怠ることは社会における信用を失うことであり、守り続けることが社会を維持する根本原理の一つであるとしました。

モースは、貨幣経済が浸透しつつあった時代に、贈与の原理が壊されることによって社会の秩序が失われるのではないかという危機感を持っていました。贈与は単なる物のやり取りではなく、人間関係を維持・発展させるための重要な原理であると強調しました。

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文字起こし

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0:02 第13回文化人類学です。今回は経済と 文化、経済を捉える複数の視点という タイトルでお話しします。 今回のミニレポートですけども、1つ目が ホモエコノミクスという考え方を知ってい たかどうか回答してください。ま、これは 後でも解説しますけども、あの、人間と いうのは、ま、経済的合理性に基づいて 行動するというような過程に基づく人間感 なんですね。で、ま、エコノミックマンと いう風に、ま、英語で言われたりするん ですけども、ま、経済的に、ま、特になる 、利益になることを人間は、ま、優先して

0:51 行っている。ま、逆に言うとですね、今 自分がしてる行動は経済的合理性をそこに 見い出しているからしてるんだっていう風 な説明をするような立場なんですね。で、 2つ目が最近の送り送られのエピソード を上げてください。えっと、毎回2問目に 具体的なエピソードを聞いてますけども、 ま、今回はあの増与についてのお話です。 ペットにご飯をあげたら、ま、お手を返し てきたとかですね。ま、友達が欲しがって いたものをあげたら、ま、何かお返しに くれたとか、あるいは2社間で完結しない 増与関係ですね。ま、誰かから、あの、誰 かが欲しいものあげたんだけど、その人 からっていうよりも、ま、また別の人から

1:38 帰ってきた。ま、その帰ってきたっていう のは、あの、1つの贈り物に対する、ま、 それに対応するた、あの、変例ではないん ですけども、大きな枠組で見ると、ま、 自分が誰かにした親切が別の形で別の誰か から帰ってくる。ま、そういったものも 増与のサイクルとして、ま、認めていいん ですね。ま、そういったエピソードが書い て欲しいと思います。 はい、改めてですけども、期末レポートの 解説をしておきます。えっと、お題は、ま 、ここに書いた通りなんですけども、あの 、必ずですね、自分にとっての異分化は これですということが明示されていること

2:24 で、ま、それに関する問ですね、疑問文が 明確に書かれていることですね。ま、疑問 文なのでなぜ何々なのか というような形ですね。ま、疑問文を、ま 、表示しているということですね。で、 それに対して自分自身がこれはこの回答は こうだと考えますという風な答えを書いて いるってことですね。もうそれを全部含め て、ま、3000次程度で書かれていると いうことですね。で、最後に必ず個人的な エピソード書いておくってことですね。ま 、どの段階で個人的なエピソードを絡める かっていうのは、ま、皆さんにお任せし ますけども、ま、問いを考える段階で個人 的なエピソードを盛り込むのでもいいです

3:11 し、あの、具体的にですね、回答を考える 時に自分の個人的なエピソードを持って くるっていうのでもいいですけども、ま、 必ず自分の実体権、ま、これまでの体験に 基づく思考を展開して欲しいということな んですですね。で、提出期間が明日ですね 、明日から、えっと、7月17日の木曜日 から7月25日の、えっと、23時59分 までですね。ま、この間にこの提出先に あの指定しているアドレスまでWord ファイルで作成してメール添付で送って ください。あの、毎回ですね、毎年なん

3:56 ですけど、あの、リンクを貼り付けての 提出をする人がいるんですけど、あの、 大体ですね、こちらが開けないんですね。 アクセス権限が付与されていないというの で、で、ま、開けないので開いてくださ いってメールを送っても、ま、すぐにあの 返事が返ってこない場合があるので、ま、 成績を登録する期限があの過ぎてしまい ますから、あの必ずですね、Word ファイルを添付するって形にしてください 。で、提出後は受け取りましたっていう風 な、あの、自動変信のメールが変えるよう に設定しておきます。で、ま、おそらく 送信されたらすぐに帰ってくると思うん ですけども、ま、数日経っても返信が

4:43 なければですね、こちらに届いてない可能 性があるので、えっと、こちらのですね、 問い合わせ用のアドレスですね、ま、 そちらまで届いていますかっていう風に 問い合わせるようにしてください。 補足で説明すると今回気末レポートでやっ て欲しいのは問の設定と問への応答なん ですね。ま、自分で設定した問に自分で 回答する、応答するということをやって ください。 まず問の設定ですが、まずは言葉になる 以前の瞬間的な気づき、直感、違和感 なんかがあの出発点としてあると思うん

5:28 ですね。ま、例えばですね、暑いとか部屋 に入った瞬間、何か熱いものを触った瞬間 に熱っていう風に、ま、これ自体も言葉、 短い言葉になってますけども、ま、長い 文章になる以前の感覚ですね。あとは何か 面白そうなものに、あの、出会った時に 瞬間的にあの、何か引き寄せられるような ことがあると思うんですね。ま、そういっ た瞬間的なというのが出発点にあって、で 、その後にですね、それに具体的な疑問文 の形を与えてあげるんですね。ま、これは 問いを立てるとかツッコみを入れるとかっ ていう風な、ま、プロセスになるんです けども、暑いという例で言うとなぜこんな に暑いのかというような疑問文が、ま、

6:15 立てられると思うんですね。あとは何か心 に引かれるものがあった時にこ れってどういう意味だろうかという風な、 ま、疑問文の形っていうのがあの設定 できると思うんですね。で、ま、まだこの 段階で言うと問いというのは大変素朴な形 になっていますのでこれに対して応答して いくのには、ま、もう少し問いを練って いく必要があるんですね。で、それが 研究問の設定と呼ばれる、ま、プロセスに なるんですけども、 例えばなぜ何々にも関わらず何々なのかと かですね。なぜこっちではオッケーなのに こっちではダメなのかとか、理屈の上では 理論上はこうであるはずなのになぜこう

7:03 現実はこうなっているのかとかですね。ま 、こういう風に問を複分化分化するような プロセスをあの経て欲しいんですね。で、 ま、こうやって設定された研究というもの が、ま、より応答していくに値する問えに なっていくんですね。で、ま、これ1つの あのサンプルですけども、ま、問の設定 っていうのを、ま、例えばこういう プロセスであの意識して設定するようにし てください。 で、一方の問えの応答なんですけども、 これは皆さん、あの、ま、大学に入るまで の、ま、教育家程の中でいわゆるテストと

7:49 いうものをたくさん受けてきたと思うん ですね。ま、その先生や大人たちがこれに ついて、これを解きなさいという風に問題 を与えられてそれを解くっていうのを、ま 、長年トレーニングしてきたと思うんです ね。だからですね、問建立てた後、それに ついてどう応答するのかっていうのは問を 設定するよりも皆さんは、ま、馴染みが あるかなと思うんですね。ま、例えばです ね、問に関係しそうな身近な例事例を集め てくる。また問に関係しそうな他者の意見 を集めてくる。ま、そうしたことをまず 集めていくんですね。で、その中後に問に 対する他者の意見の下不足をチェック するって作業をしてください。ま、ここ

8:36 まではこの人のアイデアで問いに答えられ そう、説明できそう。しっくりくる。でも ここから先はちょっとこの人の意見では 説明できなさそう、無理そう、関係なさ そういうようなことをあの下不足を チェックするんですね。で、その他の人 たちの意見なんかで説明し尽くせない ところ、こ足りないところを自分の言葉で 補う。ま、そういったイメージを持って 問え家への応答っていうのをあのやって 欲しいなと思います。 今回の内容は えっとですね、4章の経済と文化という ところが対応していますので、ま、

9:21 テキスト今手元にある人はここをあの読む ようにしておいてください。 前回の振り返りです。前回は人の移動と 文化の違いというものについて扱いました 。文化人類学の観点から観光を見る視点の 1つに、ま、ホストとゲストという、ま、 追念があります。ま、ホストっていうのは 地元の住民とされることが多いですし、ま 、ゲストは、ま、観光客 として表現されることが多いです。で、 えっと、ま、観光に限らないんですけども 、文化人類学の重要な研究テーマというの は、あの、異なる他者同士の、ま、接触 場面なんですね。で、ま、観光っていうの

10:08 はそういうのが見えやすい領域の1つだっ ていうことなんですね。 で、2つ目が、ま、ゲスト観光客にとって 観光とは一時の非日常を味わい、再び日常 に帰還するというものとして説明されてい ます。ただしロングステイや移住など既存 の観光の枠組では理解できない事例もあり ます。ま、大きく言うと人の移動っていう 風なくりになるんですけども、ま、観光と いう、ま、括りからはみ出すれ、それが、 ま、ロングステイア移住です。で、行って 帰ってくるという観光の構造というのは 文化人類学的な知識の生産と同じです。

10:55 あの、文化人類学者は自分文化とは異なる ところ、異文化に、ま、出かけていって、 ま、そこで、ま、あの、し、身体をそこに 置いてですね、ま、現地の人、異分化の人 たちと、ま、同じような生活をする中で 自分にとっては当たり前ではないあの、 習わしとかですね、ま、食べ物とか、ま、 そういったものを、ま、経験するんですね 。ま、それによって、ま、1回自分のとこ に帰ってきた時に自分それまで行く前とは 違った自分になっていことなんですね。で 、これっていうのは、ま、観光と、ま、 同じ構造をしてますよっていう話です。5 点目が近年の注目すべき移動の現象に電園

11:43 会機というものがありました。これはあの 政府による、ま、バックアップというよう な、ま、制度的な支援も整備されています 。 文化人類学の観点から人の移動を見る時、 最も蓄積のあるテーマの1つが民族です。 異なる複数の民族が1つの国家という枠組 の中でどのような関係を築いてきたのかに ついて文化人類学は多くの蓄積を有してい ます。ただ最近はあの民族というテーマが あまりあの 若手の人たちから、ま、あの選ばれにくく なってるっていうのも、ま、あの実情かな と思います。

12:32 前回は観光公外という言葉の、ま、認知度 を尋ねました。で、ま、知っていたという 人が、ま、知らなかった人よりもちょっと 多いぐらいでしたね。で、ま、ここまで6 年ぐらいあの東海大学で聞いてきたも トータルも、ま、知っていたと知らなかっ たが、ま、ほとんど同じような形、ま、 割合でしたね。ま、あの、日本はですね、 そのコロナが終わってからまた海外からの 観光客なんかも大変増えていますので、ま 、コロナの時にはあんまりあの、ま、観光 事態が全くあの、停滞してましたけど なかったですけども、ま、それが終わって からですね、あの、人の移動が増えること

13:17 でまたですね、オーバーツーリズムとか 観光とかですね、ま、そういった言葉を、 ま、耳にするようになってきてるかなって いう風に思いますね。 はい。で、えっと、前回ですね、ま、観光 なんかと、ま、関連してですね、旅先での エピソードを皆さんに書いてもらいました 。えっと、夏休み合宿で訪ねた長野で、ま 、夜に地域のお祭りに参加する機会があり ました。観光客というよりは地元の方 ばかりが集まる小さなお祭り。最初は少し 緊張したけど、近くにいたおばあちゃんが どこから来たのと声をかけてくれて、話し ながら一緒に焼きトウモロコシを食べたり 、ぼ踊りを見たりしました。その温かい 雰囲気や気作に話しかけてくれる優しさが

14:05 とても嬉しくて、旅の中で1番印象に残っ た時間になりました。地元の人との 何気ない会話がこんなに心に残るんだと 実感しました。これもいい経験ですよね。 ま、こういったあの思い出っていうのが、 ま、あの旅の醍醐みの1つにもなると思う んですよね。 はい。他にも紹介します。大学の ハロウィーンシーズンに彼女と一緒に大阪 を旅行しました。同トん堀周辺で、ま、 仮想のした人で賑合っていて、私たちも 軽く仮想して街を歩いていた。そんな中、 たまたま入ったたこ焼き屋さんで天使の おじさんがカップルでか疎てえなと声を かけてくれ。そこから影がハみました。 ここら辺は今夜祭りみたいになるデート。

14:53 地元のおすめスポットや写真映する場所 まで教えてくれました。親しみやすい関西 弁当規作な雰囲気に触れて大阪の温かさを 感じることができた思い出深い夜になり ました。これもいい話ですね。なんか大阪 っぽいっていうかね。まあ、やっぱりなん かそのお祭り気分の時に、ま、みんないい 気分を共有しようみたいな、ま、そういう のが、ま、特にこういうハロウィン シーズンの大阪では、ま、その な、何て言うんですかね。ま、そういう 空気感になってたのかなと思いますよね。 はい、もう1人紹介します。今年の3月 韓国旅行中サムプサルの専門店に入った 観光客は少なく少し緊張していたが、店員

15:41 のおばさんが少し日本語話せる方で日本 からようこそと笑顔で迎えてくれた。焼き 方や食べ方もこのタイミングで裏返すよう キム一緒に巻いてと優しく教えてくれた。 こちらの韓国はたどたどしかったが言葉 以上に気持ちが通じたように感じた。食後 にはスイカをサービスしてくれ。また来て ねえと見送ってくれた言葉の壁を超えた 温かいやり取りが心にこ残った旅の1場面 であった。ま、こういうのもいいですよね 。もうこういうの是非ね、あの、あの 小さな面ぐらいでいいので、こういう風に あの 旅ごとにですね、覚えて記録していった方 がいいと思うんですね。ま、そうすると、

16:28 ま、手帳なんかに残しているとですね、ま 、見た時に、あ、この時こんな思い出が あったな。楽しかったなっていう風に、ま 、思い出すことできますよね。 はい。えっと、いくつか質問感想紹介し ますね。私は昨年有別お試し地域起こし 協力隊プログラムに参加した有別っていう のは、ま、北海道のですね、おホツ区の方 ですね。あの、チューリップで有名な ところありますね。ま、有別ではないん ですけど、ま、その近くにあるところの キャンプ場とかもですね、僕も何回か一体 する地域なんですね。ま、ここに参加した んですね。で、初めて訪れた地域だった から地元住民の方や地域起こし協力隊とし て活動されている方からお話を聞き、地元

17:15 の魅力も観光とは違う形で学ぶことができ た。文化人類学的視点で考えたことは なかったので、それが異分化の接触価値観 をすり合わせるという観念に当てはまると いうことで大変興味深い内容だった。今 までに緑の古さと協力体など地域の活性化 につながる取り組みが行われてきていた ことを知った。いきなり移住するのでは なく、ワンクッションを置くことのできる この制度を活用する人が増え都心の一局 集中が少しでも減るきっかけになればと 考える。これ貴重な内容ですね。あの 嬉しいですね。で、実際このプログラムに 参加したっていうのがいいですよね。で、 ま、あの体験したってことですよね。で、

18:03 ま、地域起こし協力体っていうのは、ま、 前回もちょっと言いましたけども、ま、 総務省の事業で、ま、かなりあの成果が あると、あの、高評価の、ま、制度なん ですね。で、ま、最長3年間ですけど、ま 、臨時職員として、ま、各自治体に、ま、 雇われるんですね。で、ま、そっからお金 を、ま、給料をもらうっていう形で、ま、 地域の、ま、自治体公務員というよな形で 、ま、地域の仕事をするんですね。で、 えっと、僕もたくさんこの地域おし協力隊 のには、えっと、応募して活動してる人 知ってるんですけど、あの、ま、最長で3 年なんですけど、3年終わった後にですね

18:49 、どうするか、また地元に戻るかとか、 あとは、ま、そこでお世話になったとこに なんとか仕事を見つけてずっと住み続ける かっていうような決断を迫られるんです けども、ま、僕の知ってる人だとですね、 ま、地元の議員になる、立候補して議員に なるとかですね。ま、そういった人が、ま 、数人いるんですよね。ま、それもですね 、あの、自分が仕事を見つけなきゃいけな いっていう思いももちろんあるんでしょう けど、 協力体としていった中で地域の魅力とか 地域の困り事なんかを、ま、現場で、ま、 知るんですね。で、ま、そういうものに これからもあの関わり続けたいって言った

19:36 時に1つ選択肢に上がるのが議員とか、ま 、そういったものなんですよね。 で、えっと、この、これを書いてくれた人 が言ってくれるようにですね、あの、ま、 いきなり移住するっていうのはですね、ま 、結構ハードルが高いんですよね。ただ、 あの、お試しのような形でですね、ま、 最長3年間仕事をしながらそこで暮らして みる。で、気に入ったら、ま、その後も なんとか住み続ける。ま、そういったこと を可能にする制度かなと思いますので、ま 、是非関心のある人は、あの、調べてみ たりですね。あとお試しプログラムって いうのもありありますから、ま、是非あの これを書いてくれた人のようにですね、ま

20:21 、チャレンジしてみて欲しいなと思います 。 文化人類学の視点から観光における オーセンティシティの追求とホスト側が 喪出する技疑似文化にはどのような関係が あるのでしょうか?ま、これは、ま、前回 も少し、少しというか説明したんですけど も、観光客 は 今から自分たちが行く場所に対して、ま、 ある種の期待とか潜入感っていうの持っ てるんですね。ま、事前知識で、ま、行く 時にですね、本場の何かを味わいたい、 本物の何かを見たいっていうようにですね 、ま、そういった、ま、期待を胸に、ま、

21:09 やってくるわけだなんですよね。ま、日本 に来る外国の人にとってはですね、ま、 本当の日本文化を知りたい、体験したいと かっていう風にですね、ま、来てくれる わけですよ。で、ま、その迎え入れる側と したらですね、やっぱり自分たちの 暮らし、ま、文化に、ま、興味を持って来 てくれるっていうこと自体はとても嬉しい ことなんですけども、じゃあがっかりして 帰られるとやっぱそれも悲しいんですよね 。ま、だからですね、ホスト側もですね、 その外からやってくる観光客の期待に寄せ ていく形でですね、ま、ちょっと自分たち が普段やっているようなこととかいわゆる

21:56 日本文化と言われるようなものを外の視点 に沿ってですね、改変していくんですね。 使いやすいようにですねとか、手に取り やすいようにとかで、それらが全て疑似 文化かって言ったら、ま、そうとも言え ないんですけども、あの、外部の人の マナ差しによってホスト側の、ま、何か あの 当たり前にやってきたことが、ま、 作り替えられていく。ま、むしろ意図して 意図的に作り返っていく。ま、そういった 、ま、関係性にあると思いますよね。で、 ま、そこで何か問題があるとしたらですね 、やはりですね、そのホスト側の人たちが

22:44 望むような形ではない形で自分たちの今 まで当たり前にやってきたことを改変し なきゃいけない。よその人たちに過剰に 合わせなきゃいけない。そういった気持ち が大きくなってきた時に、ま、問題が 生じるんだと思うんですね。ま、そういう 状況は問題だと言え、言っていいと思うん ですね。 ま、これはですね、この外部からの、まし と内部からの対応っていうのは、ま、観光 においては顕著に見られるものなので、ま 、これを書いてくれた人の、ま、質問の ようにですね、観光におけるテシティ 、申請性、本物性の追求と、ま、ホスト側 の、ま、対応ですね。ま、その関係って

23:31 いうのは常に見ておきたいなっていうとこ だと思うんですね。 はい。えっと、これも先ほどの質問と絡む んですけども、あの、ま、率直な感想を 書いてくれていると思います。観光客の 期待が地元の文化を変えてしまうことは 旅行好きの自分にとっても悲しいことです 。私たちが本物を求めることで実際には 地元の人が日常でやっていない演出をさせ てしまっていることにも悲しさを覚えまし た。割のように元々宗教的な議例だった ものが観光用の省に変わるのも少し残念な 気持ちになりました。観光開発によって 文化が変用することは避けられないことな のですが。ま、これもね、先ほどの意見と

24:18 共通しますよね。えっと、ま、観光開発と かね、ま、観光ですね。外から来る人たち の存在によって、ま、そこの文化が変用し ていくことっていうのは、ま、避けられ ない。ほっといたら避けられないと思い ますよね。で、ただ大事なのがですね、 その地元の人、ま、自分が地元の立場だっ たとして、外から来る人たちの期待にどこ まで沿うのか、どこ、どっからは沿わない のかっていうのをやはり明確に自分の中で 持っておくっていうのが大事だと思うん ですね。 ま、その自分たちのがあの継承してきた ものでこれは大切だからこれは譲っては

25:06 いけないよね。変えてはいけないねって いうことは、ま、きっとあると思うんです ね。で、そういった、ま、議論とかそう いったことを考え、あまり考えずに、ま、 外からのお客さんが今来てこれ受けそうだ からこういう風に変えたらいいんじゃない かっていう風にそのバー当たり的に変更し ていくとですね、後に残るものはですね、 かなり虚しいものになるんじゃないかなと 思うんですね。 で、ま、あの、 結局ですね、観光っていうのは一種の ブームなので、常にですね、同じような質 の人たちが同じようなものを求めて来て くれるとも限らないんですね。で、ま、

25:52 そもそも自分たちのホームに来続けて くれるかってのも分からないんですね。だ からその写りな不安定な、ま、お客さんの ような存在ばかりを、ま、当てにしてです ね、ま、その人たちに合わせる形でずっと 変更させていくっていうのはやはりその 自分たちの文化を見つめ直して自分何を 大切にしようかっていう風な議論とは 愛入れないところではあると思うんですね 。 で、ま、あの、ただですね、ま、これ 難しいところが 外からのマ出しで地元の文化を変えること は必ずしも地元の人たちによっとって

26:38 悲しいことなのかって言ったらそうとも 限らないんですよね。ま、特に若い世代の 人たちにとってはですね、これか新しい 時代に対応した新しい文化を私たちが作っ ているんだ。っていうような、ま、 ポジティブな捉え方をすることだってある と思うんですね。だから、ま、それは、ま 、個別の事情を見ながらその人たち、地元 の人たちはどう思ってるのかっていうのを まず知るっていうのが大前提になると思い ますね。ま、それがない状態で、あの、外 からの視点でですね、ま、この人たちは 無理やり変えさせられてかわいそうだなっ ていうのもちょっと現実に即していない 解釈になるかなと思いますので、ま、実際

27:26 その人たちがどう考えてるのかっていうの が、ま、あらゆる価値判断の出発点になる かなと思いますね。 では今回の内容に入ります。今回は、ま、 経済というものなんですけども、 社会に埋め込まれた経済という考え方を 紹介したいと思います。まず、ま、その前 に現代社会における経済なんですけども、 ま、あの、私も含めて、ま、皆さんにとっ ての、ま、経済ですね。経済っていうのは 、ま、火幣、お金を返した商品のやり取り 、そしてそれらの背後にある、ま、生産 消費関係の相対として、ま、理解されて

28:13 いると思います。ま、これ一般的にですね 、ま、経済っていう、ま、ビッグワード、 ま、とても抽象的なあの概念、言葉を聞い た時に、ま、真っ先に思い浮かぶのが、ま 、お金だと思うんですね。で、ま、レジと かを、レジとかでお金を払って、ま、商品 をもらう、買う、ま、そういったところが 、ま、経済の典型的な例ですねとして今 一般的に、ま、思い浮かべられるんじゃ ないかなと思うんですね。 で、えっと、これっていうのは、ま、主流 派の経済学や、ま、これに順ずる文化人類 学的研究ですね。あの、ま、専門的に言う と形式主義、あの、フォルマリズムという

28:58 風に、ま、言いますけど、形式主義的な 立場に立った経済人類学とかですね、ま、 文化人類学的な、ま、経済研究とかって いう風に、ま、言うんですね。ま、それが 前提とする経済のことなんですね。このお 金を返した商品のやり取りとかっていう 意味での経済は。で、これをさらに あの専門的に言うと、ま、市場という、ま 、マーケットですね。市場という特殊な 自空間で形成される過幣価格に左右される 人間行動の体型のことなんですね。ま、 言い換えると人間は経済的合理性にのみ 基づいて行動するていう人間感ですね。ま 、これホモエコノミクスとか、ま、経済人

29:45 、エコノミックマンとかっていう風に、ま 、言われますけども、ま、人間は経済的な あの根拠、合理性があるから行動する、 なければ行動しないというような人間感に 立った経済感なんですね。ま、あの、 かなり平たく言うとお金がお金になるなら 、あの、やり、やるし、その行動するし、 お金にならないならやらないみたいなのが 人間ですよみたいな、ま、そういう人間感 なんですね。ま、これがあの主流派経済学 とか、ま、形式主義的な文化人類学者の 採用する立場です。 で、それに対してですね、社会に埋め込ま

30:31 れた経済という風な考え方は、あの、 ちょっと違うんですね。社会に埋め込まれ た経済っていうのは、経済っていうのは 本来は他の社会制度から明確に切り離され た領域として存在するわけじゃなくて、 生産交換消費のプロセスとして の経済、ま、あの、今でいう私たちの、ま 、一般的な経済ですけども、この経済って いうのは他の社会制度に埋め込まれて作動 している、作動していたという考え方なん ですね。で、えっと、この上の図のように 社会っていうものの中に経済という領域が 、ま、埋め込まれていたんってことなん ですね。ま、これが、ま、社会に埋め込ま れた経済という意味です。えっと、

31:19 ちょっと説明すると、主に社会関係に従っ て財のやり取りがなされるということなん ですね。あの、ま、財のやり取りにおいて 、ま、経済合理性よりも社会関係が優越 するということです。ま、分かりやすく例 を上げると、ま、AはBよりもあの 価格、値段が高いんだけど、Aの作り手と は昔から私は仲良くしてるから価格は高い んだけど、Aの方を購入しますよっていう 風な、ま、そういったことなんですね。 あの、経済、これに対して経済合理性を 優先するのであれば、AはBよりも価格が 高いのであれば、価格の安いBを購入

32:04 するっていうのが経済合理性に基づいた 人間の行動なんですね。でも、ま、実は そうじゃないんですよと。社会関係の方を 優先する場合があの優勢なんですよって いうのが社会に経済が埋め込まれていた 状態なんですね。で、それに対してですね 、あの、歴史的に経済という領域が社会 から、ま、離脱した、 あの、まあ、今、今はまさにそういう状態 だと思、状況、時代だと思いますけども、 ま、あの、歴史的なある時点で 社会から経済があの、離した時があるん ですね。で、これってどういうことかて 言うと、Aの作り手とは、ま、昔から

32:52 仲良くしてるんだけど、AはBよりも価格 が高いからやっぱり、まあ、Bを購入し ます。安い方買います。っていうような、 あの、行動パターンが、ま、優勢になって るってことなんですね。で、こう歴史的に 言うと19世紀のイギリスにおいて、ま、 市場社会っていうのが出てきたっていう風 に、ま、指摘されてるんですね。その後に 出てきますけども、カールポランニーと いう、ま、人のあの言葉でいう、ま、大 転換という風に、ま、言います。これは あの、それまで社会の一部に過ぎなかった 経済の領域が社会を規定するようになると いうことなんですね。 ま、あの、宗教的、政治的、美的、道徳的

33:40 な同気付けっていうのは経済合理性の前で は観念的な非現実的なものになると。ま、 あの、 価格がたんだけど宗教的な権威ある人とか ですね。ま、その、あるいは その、 ま、美的な価値観とかですね、によって、 ま、明らかにこっちの方があの値段が高い のに、 あ、まあ、値段が高いのにそっちの方をが 評価されるみたいなですね。なんかその や安、安い方が必ずしも評価されるわけで

34:27 はないような時代っていうのがあったん ですけども、ま、あの、そうじゃなくなっ てしまった、あの、転換点があるんだっ っていう風なことを、ま、カールポラ ニーっていう人が、ま、指摘してるんです ね。ま、あの、言ってみると、ま、この絵 って確かに魅力的でいくらで売れるんです かとかですね。ま、こういう敷きたり りって面白いですね。でもこれって儲かる んですか?みたいな、ま、こういったあの 話があの全面に出てくるんですね。ま、 そういった時代が経済が社会から出ていっ てしまった。ま、出ていった経済的な領域 が社会の方を規定している状況 だという風に、ま、言えるんですね。 で、先ほどあげました、ま、

35:13 カールポランニーという人なんですけども 、ま、ハンガリーの経済ექあるいは、ま 、経済人類学者っていう風に、ま、言われ ています。で、ま、この人によれば人間の 経済活動には3つあるというんですね。で 、1つがあの誤習。ま、これはあの増与に 代表されますが、誤習というものです。で 、もう1つが、ま、細分解。細分配ですね 。 これあの中央集権的にあの富を集席して それをま、あの再配分するという形なん ですね。ま、あの税金に例えられます。で 、もう1つが、ま、市場交換です。これは 、ま、あの、下幣を返した買い物。ま、

36:00 私たちがあの現在経済行為の代表例という ようなものですね。で、ま、この3塁が あるんですよという風に、ま、カール ポランには指摘するんですね。で、ま、 とりわけ誤習っていうのは互いに送り、 送られの関係を指して、ま、火幣ではなく 事物と共に感情や恩義が循環するものとし て人間集団の関係性を維持するための基本 的な制度と、ま、理解されているんですね 。ま、必ずしも火幣を返したものとか、ま 、あの、えっと、機械のやり取りだけでは なくて、ま、その 、ま、物のやり取り

36:45 とかですね、ま、言葉のやり取りも含める と思いますけども、ま、そういった、ま、 いろんなレベルでの送り送られの関係、ま 、火幣が必ずしも返さないですね。ま、 そうした送りの関係のことを、あの、誤習 と呼んで、ま、誤習っていうのは経済活動 の、ま、社会における経済活動の代表的な 例だなんですよっていう風に、ま、指摘し たんですね。で、えっと、ま、先ほど経済 という領域が社会から出ていってしまった のが現代であるっていう話をしたんです けども、あの、経済、ま、言ってみたら 経済合理的な行動原理っていうのは社会 関係の中に思い込まれていたという

37:30 アイデアを、ま、世に広めたのが ポランニーという人なんですけども、えっ と、それまでですね、あの、商品では なかったもの、 あの、3つあるんですけど、ま、労働、ま 、私たちの体ですね、労働力とか労働って いうもののっていうのは売理解できなかっ たものなんですね。ま、それとかですね、 土地、土地も売理解できませんでした。ま 、もう1つは貨幣ですね。ま、今あの株と か買わせとかみたいな、ま、金融商品って いうのが出てきますけど、ま、あの、そう いったもうあの実態のないものですね。ま 、火幣というもの自体も商品になったです ね。この労働土地下幣という、ま、3つが あの

38:16 売り替えされる商品となることによって、 ま、現在の市場経済社会っていうのができ たんだという風に、ま、指摘した人なん ですね。ま、あの、もう1度言いますと、 ま、それまでは売理解できなかったもの、 それが、ま、労働、私たちの体で行う労働 。そして、ま、土地、そして火幣ですね。 ま、その3つがもうお金を出せばいくらで も変え買えるような時代になったっていう ことがあの市場社会と呼ばれる社会をあの 成立させた条件なんですよって言うんです ね。で、市場経済社会っていうのはあの 言う間でもなく社会から経済という医療 領域がま、出ていってしまった状態、ま、

39:02 現在のような状態のことを、ま、指すん ですね。 で、次に、ま、増与と交換について説明し たいと思いますが、文化人類学的な観点 から経済を研究した素敵にポーランド出身 のブラニスロマリノフスキーという人がい ます。この人は、えっと、第2回の資料の 中でもあのフィールドワークのところで 紹介した人でもあるんですけども、この人 はパプアニューにあるトロブリアンド諸島 にのべ2年間滞在して単純だと思われてき た未会社会にもクラという複雑な交換制度 があることを発見した人なんですね。

39:53 で、クラとは何かっていうのについて、ま 、説明しますが、 あの、 島から島へですね、あの、バイガと呼ば れる、ま、品物を交換するんですね。で、 バイガというものの中には2つあって、 スーラバと読まれる赤い貝の首飾り が1つで、もう1つかムアという白い貝の 腕輪があるんですね。で、ま、これが島 から島へやり取りされる されてるっていうのを、ま、 マリノフスキーは、ま、あの、記録したん ですね。で、このスーラバというのは、ま 、この地図の上に書いてますけども、 えっと、右回りですね。

40:40 右回りに島から島へあの、こ、あの、交換 され、交換し、交換品として、ま、あの、 渡っていくんですね。の船を船に乗って 運ばれていくんですね。で、反対に ムア割りという白い貝の腕輪は うんと左回りですね。左回りに島から島へ 交換されていくんですね。ま、こうした あの交換のシステムがこのトロブリアンド 諸島にはあるということをマリノフスキー はあの発見したんですね。で、この2つの 品物はどういう風に交換されるかっていう と、ま、増与とそれに対する変という形で 取引交換されるんですね。

41:27 送られたものは贈り物よりも価値の勝る ものを変、ま、期待される。として、ま、 交換するごとに、ま、価値は高まる ということで、ま、所有者、それを暫定的 に持っているものにとっては、ま、名誉な ことであるという風なあの仕組みなんです ね。ただし所有っていうのは一時的にしか できません。自分には交換できる価値が ある。しかし永久には自分のものにはでき ないというような、ま、ルールがあるん ですね。ま、こうした、あの、ま、当時の 西洋社会から見るとですね、ま、あの、 とても不思議な仕組み、しかしあの、 とても、ま、複雑な仕組みなんですね。

42:15 この2種類の罪が反対周りに回るっていう 。ま、それがですね、ま、広く見ると、ま 、経済、あの、ま、経済に含まれる、ま、 あの、増与と交換のシステムなんだという ことをマリノスフスキーは発見したんです ね。 で、次に紹介したいのが、あの、カール ポランニーの君頭を受けたアメリカの文化 人類学者なんですけども、ポールボハナン という人がいます。つまりローラーと共に ナイジェリアのティブの人たちの社会の中 で、ま、調査をしたんですけども、その中 で複数の交換領域があるということについ て指摘しています。

43:01 生活必需品、贅沢品、維新、その他の財 っていうのは、ま、それぞれ異なる領域で 循環していたんですね。ま、そのティブの 社会ではですね、ま、そこにあの、ま、 あの、それ異なる領域っていうのは、ま、 生活必需品は生活必需品同士でしか交換 できない。ま、贅沢品は贅沢品同士でしか 交換できないみたいな感じなんですね。で 、そこに西洋からの過兵経済、これは、ま 、市場、市場経済ですね。 うんと、ま、社会から経済が出ていって しまった、あの、出ていった方の、ま、 経済なんですけども、ま、お金で

43:48 あらゆるものが交換されるようになった 状況のことですね。ま、そうした考え方、 考え方が導入されることによって異なる 領域にあった消費が破壊されてしまったと いう風に指摘してるんですね。ちょっと後 で図で説明しますけども、絶対不審だとさ れていたものにお金お金さえ払えば手が 届くようになったということなんですね。 例えばコミュニティの宗教的シンボルで あるご身体ご損といったものがお金さえ 払えば手に入ってしまう。あの、お金さえ もら、あの、出せば、ま、その交換されて しまうものになってしまったんですね。

44:34 あとは、ま、習らわしとかですね、ま、 教育とか個人の身体なんかも、ま、お金で の交換の対処になってしまったんですね。 ま、同じことを、まずで説明すると、ま、 異信って言うと、ま、その宗教的な シンボルですね。ま、あの、ご身体とかご 存映とかみたいなものが、ま、それはあの 、それなりの資格を持った人たちの間で それなりの議例を伴ってしか交換できない ものだったのに、近代的な下幣の登場に よって、 ま、交換というのは領域を飛び越えて行わ れるようになった、なってしまったという ことなんですね。

45:20 ま、あの、 ま、そのカールポランニーの、ま、君闘を 受けたボハナンという人はナイジェリアの ティブの人々の社会にあの関わる中で、ま 、こうした左から右のような状況になった のを、ま、間の当たりにしたんですね。で 、それをあの、 ま、えっと、民族士という形で、ま、報告 したんですね。 で、最後ですけども、あの、増与について 説明します。文化人類学における増与研究 の素敵的存在にフランスのマルセルモース

46:05 という人がいます。 モースはその代表作増与論で当時公開され ていた文化人類学者たちによる様々な社会 の民族を分析し増与に関する問題を まとめ上げています。この増与論という本 はえっと千間文庫で えっと出ています。あのとても薄い本なの で、ま、あの読みやすいと思います。 あの、ま、文化人類学で、ま、増与をやる 上で、ま、接続書なんですけども、ま、 是非、ま、手に取って欲しいなと思います 。ま、色々な人が書い、えっと、各社会で 報告したものを、ま、その整理してですね

46:52 、 あの、ま、まとめたっていう、ま、仕事し たんですね。で、ま、どうまとめたかと 言うと、ま、増与には3つの義務があると いうことなんですね。 1つは送るということです。これあの、ま 、義務なので与えなければならないという ことですね。で、2つ目の義務、これは 受け取らなければいけないってことですね 。ま、与えられたらあの受け取らなければ いけない。ま、先ほどはあの トロブリアンド諸島で、えっと、首飾りと 腕輪の、ま、循環の話をしましたけども、 ま、あの、運ばれてきたら、ま、受け取ら ないといけないですね。で、それに、ま、 あの、で、3番面として、ま、それに対し

47:37 て、ま、お返しをしなければならないん ですね。この 反対給付、変例のこと反対給付という風に も言われますけども、お返しも義務なん ですね。ま、この送る、受け取る、お返し をするていう、ま、3つの義務っていうの が、ま、増与なんだっていう風に、ま、 あの、整理したんですね。ま、あの、様々 な社会の、ま、同様の、ま、増与に関する 事例報告を整理する中で、ま、どうも全部 の社会に共通して、ま、こういうのがある んじゃないかっていう風に、ま、言ったん ですね、このマルセルモースは。で、えっ と、この3つの義務を怠ることっていうの は、ま、その社会における信用を失うこと

48:25 であり、ま、反対にこの義務を守り続ける ことが社会事態を維持する、ま、根本原理 の1つであるということを、ま、示唆した んですね。ま、あの、義務というと、ま、 とても重いんですけど、ま、ま、皆さん 自身の、ま、身の回りに置き換えて考えて みても、あの、似たようなことが言えるか なと思うんですね。ま、何かあのお土産を もらったりしたらですね、ま、お、ま、 あのよっぽどの理由がない限り、ま、 あの面と向かって断らないと思うんですね 。ま、断ったらですね、そこで、ま、その 人との関係はかなり、ま、まずくなる るっていうのは、ま、皆さんも経験的に 知ってると思うんですね。で、えっと、ま

49:12 、それ受け取ったらですね、ま、それに 対して、ま、お礼をする、ま、お返しを するですね。ま、あの、も、物を返す場合 もあれば、あの、感想、言葉を返すという 場合もありますね。その、ま、食べ物を もらったのであれば、ま、次に会った時に あれ前いただいてありがとうございました 。美味しかったですとかですね。ま、そう いった、ま、言葉を返す。ま、それも、ま 、あの、変例の1つだと思いますけども、 ま、そういう風に言葉を返したり、ま、 あの、 同角のものをあの、返すとかですね、 送り返すみたいな、ま、そうしたことは あのやってると思うんですね。で、ま、 社会に出ると、ま、そういったことがもう

49:59 当たり前のように、ま、行われると思い ます。えっと、ま、ま、ぼ、僕、僕なんか の日常でも、ま、お話を聞かせてもらっ たらですね、ま、その、その場で ありがとうございました。帰った後に、ま 、お礼嬢と言って、ま、その簡単なあの文 文書ですけど、ま、それを送って改めて ありがとうございましたという風に、ま、 言ったりとかですね。ま、あの、メールで 、あの、先日はありがとうございましたと いう風に、ま、お礼を言うとかですね。ま 、そうしたことをすることによって、あの 、その人との、ま、関係が、ま、良好に なって、ま、こ次に何かをやる時に、ま、 あの、相談しやすくなるとかですね。ま、 あの、は、ま、なんかそういう風な、ま、

50:46 関係が続いていくってことなんですね。ま 、この増与っていうのはその単なる物の やり取りだけじゃなくて、ま、人間関係を 、ま、維持する、ま、展開していくための 重要な原理なんですよということを、ま、 モースは言ったんですね。ま、あの、 それは、ま、モースが、ま、こういう風な 指摘をした時代的背景としては、ま、当時 浸透しつつあった過兵経済への危機感 っていうのがあったんですね。ま、火幣 経済によってですね、この 、ま、物や言葉を含めた、ま、 増与っていうのが、ま、かなりこう増与の

51:31 サイクルっていうのが、ま、壊されてです ね、そのお金、お金さえ払えばその何でも は手に入るみたいなですね。で、それに 対する変の義務とかっていうのもないって いうか、で、ま、そういう風に増与の原理 っていうのが壊されることによって社会を 維持する原理っていうのも、ま、弱まって 社会っていうのがあのどんどん秩序が なくなっていっちゃうんじゃないかって いう風な、ま、危機感があのモスの研究の 、ま、背景にあるんですね。 では改めてですけども、ホモエコノミクス という考え方を知っていたかどうかですね 。で、2つ目が最近の送り送られの エピソード、ま、増与のサイクルの

52:18 エピソードを皆さん自身のエピソード を上げてください。で、最後質問感想を 書いてください。はい、では今回はこれで 終わります。

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